夫婦関係あれこれ、芸能人の場合、わたしの場合
テレビのバラエティー番組で、芸能人の夫婦関係などについてやっているとつい見てしまう。
他の家庭ってどうなん?と思って。
芸能人の事情なんて参考にならないじゃんって思われるかもしれないけど、意外と芸能人も庶民もおんなじようなことで悩んだりしてる。
今日観たテレビで、多岐川華子が出ていて、名前忘れたけど松方弘樹の息子と結婚していた人だった。
離婚について話していた。
で、離婚について、「お金についての不信感」みたいなことを言っていた。
旦那さんと2人で35年ローンを返していくことにしておうち買って、毎月決まった額を旦那さんに渡していたんだけど、実際彼がいくら月々ローンを返済していたのか知らなかった。
ある日突然すごく高そうな車を買ってきた。
夫婦別々の財布でやっているけど、子供が産まれたりしたらどうなるんだろうと思った。
小学生のときからお互い仕事をしていて、お財布を一緒にするタイミングとかが分からなかった。
みたいなことを言っていた。
わたしはそれを聞いて、すごくよく分かるなって思った。
わたしもお金のことで旦那さんに対して不信感があって、離婚しようって本気で思ってた。
そんなこと、話し合えばいいじゃん、とか、決まりを作ってあれこれやればいいじゃん、とか、言う人は言うかもしれなけど、そういうことじゃないんだよね。
生まれ育った環境も違う、考え方もまったく違う他人同士が一緒になるわけで、少し話し合ったくらいで解決する問題じゃない。
話し合ったとしても、片方がつっぱねたらそれで終わる。
人の意見を受け入れない人、お金の面では絶対に妥協しない人っている。
そういう人に嫌な顔されること承知で議論をふっかけるのってとても疲れる。
仕事してたら特に、仕事に家事にって忙しくて疲れてるし、少ない余暇の時間くらいのんびりすごしたいってなって、けんかとかいやだし。
わたしの旦那さんもそうだった。
うちの旦那さんのことをわたしは「典型的なダメ男になるパターン」の男だと思っている。
そして、わたしも「ダメ男といるとお金を出してしまうパターン」の女。
こんなこと言うとみみっちい女みたいだけど(実際みみっちいんだけどさ)、旦那さんと2人で住んでる今のうちの家電はほとんどわたしが買った。
洗濯機、炊飯器、冷蔵庫、オーブンレンジ。
あ、でもテレビは旦那さんが新しいのに買い換えた。その前のブラウン管のはわたしが買ったやつだったけど。
家具、食器、鍋、フライパン、ガスコンロ、布団、シーツ、ちょっとした雑貨や棚など、生活に必要なものってほとんどわたしが買った。
「新しい毛布買わなきゃね」
「こういう食器ほしいね」
っていう話になるけど、買う人はわたしっていうパターン。毎回。
旦那さんは、「お金ないから」って言って買ってくれなかった。
でも、旦那さんには言い分があって、「デート代毎回オレが出してるじゃん」っていう。
いつも食べに行くのラーメンだけど。しかも800円じゃ高いから650円のとこ行くぞって言われるけど。
この4年で飲みに行ったの2回か3回しかないけど。
その割に、わたしのおごりだと焼肉とか居酒屋とかイタリアンとか行くけど。笑
結婚式も新婚旅行もわたしが全部出した。
旦那さんの両親の衣装代まで出さされたから、わたしは旦那さんの家族が家族ぐるみで嫌いになった。笑
わたし、旦那さんの両親に老後の面倒みろって言われても断っちゃうと思う。
こんなダメ男わたしに押し付けといて、あんたたちの老後の面倒まで見れるわけないでしょって。
ダメ男ひとりの世話で手一杯なんですけどって。
別に旦那さんの家族に直接何かされたわけじゃない。
でも、こんな男を世に生み出しただけで、重罪だと思う。
だから、旦那さんの家族きらい。
わたしいやなやつだなー。
でも、お金を女にださせる男は、女をいやなやつにさせる。
そんなこんながいろいろ積もり積もって、本気で離婚しようと思った。
結婚して家賃食費光熱費は全部旦那さんに出させることにはしたけど、結局わたしの貯金とかあてにしてるから。
結婚したあとも「引っ越したいからお金貸して」とか言われたし。
うちの車だってわたしが買ったし。
子供が産まれたら、きっとわたしがお金を出さされる。
そんな苦労、他人のためにしたくない(結局自分のことがいちばん好きな人間なので。笑)。
お母さんにも離婚したいって相談したけど、でもやっぱり結婚式とか全部わたしが出したとは言いづらくて、経済力とか心配っていう相談の仕方した。
お母さんは
「やっぱりあの人と結婚したら苦労するだろうと思ったよ」
って言われた。
「でも、もう結婚式もあげちゃったんだし、自分で決めて結婚したんだから、がんばりなさい」
って言われた。
お母さんは、わたしが旦那さんと付き合い始めたばかりのとき、
「結婚っていうのはね、ただ好きだからって成り立つものじゃないの。子供ができたら女性は働けなくなるし、父親はどんなことがあっても家族を守るために働き続けなくちゃいけないの。
彼にその覚悟がある?お母さんにはあると思えない」
と、はっきりわたしに言った。
今思うと、親心だなと思う。
わたしのことを心配してくれていたんだ。
でもわたしはバカだから、
「べつにわたしも働くし」
みたいなことを言ったみたい。
でも、いざ結婚したいです、と2人で報告に行ったときは、
「よかったね、おめでとう!」
と笑顔で言ってくれた。
わたしは人に言われたからって聞く子じゃないし、ってわかってたんだと思う。
ちなみにお母さんは、子供ができてから仕事を辞めて(その頃は妊娠したからって仕事で気を使ってもらえる感じでもなくて、何度か流産をしてしまったから妊娠して辞めたんだって)、3人子供を産んで、いちばん下が小学校卒業するくらいまでは専業主婦してた人。
そのあとちらほらパートとかして、今はなんの仕事もしてない。
お父さんはいわゆる大企業のサラリーマンだったし、今みたいにリストラとかっていう時代じゃなかったし、お父さんさえ働いていればそんな不安定じゃない家庭だったんだと思う。
だから余計に「家族を守るのは夫」っていう意識が強いのかもしれないけど。
お母さんは、離婚に賛成してくれるかなあ、ともちょっと思ってたけど、そんなことなかった。
「確かに不安はたくさんあるかもしれないけど、彼はいい人じゃない。お母さんたちのことキャンプに連れて行ってくれたり、猫欲しいって言ったときも知り合いの人の家に連れていってくれたり、一緒に旅行行ってくれたり、いいところもあるじゃない。いやなことがあると、その人のいいところが見えなくなるけど、でもいいところもあるんだし、仕事しないでお金家に入れないっていうわけじゃないじゃない。ダメになるのは簡単だよ。そういう態度取れば、夫婦関係はあっという間にダメになっちゃうよ。でも、いいところもちゃんと見てあげな。自分で結婚するって決めたんだから、最後までちゃんとがんばりな。がんばってダメだったらまた考えたら」
っていうことを言われた。
わたしは、泣いた。
なんで泣いたんだろう。
なんか、心のどこかではそうだなって分かってたことを言われたからかなあ。
ちょうど相談してたくらいのとき、ある恋愛相談のサイトで
「条件がいい彼氏と好きな彼氏、どっちと結婚すべきでしょうか?」
みたいな質問の答えで
「あなたのように浅はかな考えで結婚をする人は絶対に苦労するのよ。でもそこから学んで幸せになるために苦労するの」
とあるのをみて、これは自分のことだなって納得してた。
だから、わたしはそれを思い出しながら
「わたしが結婚してこうやって悩んでいるのは、今まで何も考えずに生きてきちゃったからだと思う。だから、わたしも幸せになるためにがんばる」
ってお母さんに言った。
お母さんは
「今離婚しても同じことの繰り返しになるだと思うよ。死ぬまで添い遂げなきゃだめだと思うよ」
と言った。
わたしは、
「死ぬまであの人と一緒なの・・・?」
と、ゲンナリした。笑
お母さんには、旦那さんにつられて汚い言葉づかいになったりするな、とも言われた。
旦那さんの人間性がどうあれ、自分は自分の人間性を保て、と。
(旦那さんは高卒だしバカだし下品だから、つられてわたしが汚い言葉づかいになったりするのがいやみたい)
あと、旦那さんをどう育てるかは奥さんしだいだから、とも。
そんでね、最終的に思ったのよ。
今はいやなことあっても、お母さんに助けてもらえる。
だけど、お母さん死んじゃったらわたしどうしようって思った。
でもさ、違うよね。
わたし、年齢的にもお母さんのこと助けてあげるくらいじゃなきゃいけないんだよね、本当は。
情けなし。
って、いつのまにかお母さんの話になっちゃった。笑