美しさとは

わたしは、

「何時にどこどこにいるように」

と、指定されるのがけっこうきらいで、だから、行く時間が決まっている習い事とか、学校とかはきらい。

(といいつつ大学まで出てしまったけど。。)

 

ジムでプールに通っているのだけど、だから、いつも自分の好きな時間に通っている。

 

いつも時間帯はバラバラ。

 

 

 

行く時間がバラバラだと、泳いでいる人数(混んでる時間があったり、空いてる時間があるってことに最近気づいた)も違うし、いるメンバーも違うし、監視員の人も違う。

 

おばちゃんに

「いつもこのコースを使ってるのはわたしたちなのに。。ジャマよ!」

っていう顔をされたりする。

まあそれは別によくて。

 

 

昨日プールに行ったら、監視員さんがすごいおばちゃんたちに話しかけられていて、見たら背が高くてスタイルがよくて、イケメンぽい(よく見てないから、よく見たらイケメンじゃないかもしれない)人だった。

 

やっぱり背が高くてスタイルがよくてイケメンだと、おばちゃんに好かれるみたいで、話しかけられているのを何度も見かけた。

 

 

そんな監視員さんを見てて思ったんだけど、なんで女って背が高い男が好きなんだろうね?

 

わたしも見てて思ったんだけど、同じように体が締まっている人だったら、背が高くて足が長い人のほうがすごくかっこよく見える。

 

別にわたしが背が高い人が好きってわけじゃないのに。

 

やっぱ、種として優れている、みたいな本能なのだろうか。

それとも、背が高いっていうのはカッコイイ!っていう刷り込みがどっかにあるのか。

 

 

 

話は変わって、自分が20代になってから、「美しさ」ってなんだろうってよく考えるようになった。

(今わたしは30代です←律儀に報告してみる)

 

 

自分が10代、20代も前半のときには、髪をキンキンに染めたり派手な格好したりして、「美しさ」に対して、どこか「目指すもの」だと考えていたように思う。

 

だから、髪を染め、派手な服を着て、足が痛くなるヒールを履いて、どこか他人の振りをすることで、美しくなれるような気がしていた。

 

「美しさは内面から」という言葉も、そーなんだ、って聞きながら、どこか嘘くせーって思っていた。

外見しか見えないじゃん、て思っていた。

 

 

今は考え方がその頃とすごく変わっていて、やはり女性は(男性も)内面が外面に現れるもんだなと思う。

 

若い頃はたいして美しくなかったのに、歳をとって「この人何者?」みたいな上品なオーラを身につけている人がいたりするし。

 

若い頃きれいだったのに、歳をとってカサカサしてる人がいたりするし。

(肌がカサカサって意味だけじゃなく)

 

そういうのって、考え方とか過ごし方とか日々の生活が外見に出ちゃってるな、と見てて思うから。

 

それに、流行りの髪型したりつけまつげして華やかにメイクしている人ももちろん素敵だけど、そうじゃなくて自分に似合う服を着たり、聡明な外見が話し方に出たりしている人は素敵だなぁと思う。

 

そして、自分もそういう人でありたいなぁ…と感じる。

 

 

 

 

最近、美魔女という言葉が流行っていて、もてはやされてるのかそうでもないのかよく分からないけど、見ていてなんだか気持ち悪…と感じてしまう。

 

(ネットみたら、マツコデラックスとかもアンチ美魔女らしいですね)

 

いつまでもブリブリして、

 

「娘と洋服は共有してるんですよ(≧∇≦)」

 

「娘と姉妹に見られます」

 

とか、嬉しそうに言ってる。

それを見てわたしはさぶいぼである。

 

 

 

いや、別に個人の趣味志向だからいいじゃん、って言われたらそうなのだけども。

 

歳を取った人が若い人と同じ安価な流行りの服を着ていることが、どうして自慢になるんだろ…

 

歳をとった人が、若い人と同じような話し方やしぐさで振る舞うことが、なんの魅力だと言うんだろう。

 

 

 

いや、それを生まれもった個性や貫くべき生き方としてやっているならいいのよ。

 

楳図かずおがいつもシマシマの服着てるみたいに。

 

ピカソがいつもボーダーの服着てるみたいに。

 

(なんか縞模様ばっかだな)

 

郷ひろみがいつまでもキレのあるダンスしてるみたいに。

 

黒柳徹子の髪型がずっとタマネギなように(?)。

 

 

わたしは誰がなんと言おうとこれが好きなの!

やめろとか派手だとか言われたけどやめないから!

 

みたいな激しさと共にあるなら。

 

 

 

だけど、美魔女の人たちから感じるのって単純に

 

「老いへの恐れ」

「可愛いと言ってもらいたいという乞食根性」

 

だけであって、見ていて哀れにしか感じない。

 

 

わたしは絶対にこんな風にはなりたくない…!としか思えない。

見てて歳とるのがこわくなる。

これ以上世の中に「加齢への恐れ」菌を撒き散らさないで欲しいと思う。

 

 

 

 

 

わたしのいとこに高校生の女の子がいる。

 

彼女は、彼女の親曰く

「彼氏が途切れたことがない」

という、モテる女の子(らしい)。

 

 

だけど、外見はほんとに普通。

 

髪の毛はワンレンのセミロングで、染めたりせず、つやつやと肩できれいに揃ってる。

 

制服の着こなしも、ほんと標準、優等生って感じ。

スカートは膝下丈で、長すぎず短かすぎず。

 

紺のハイソックスに、黒いローファー。

 

メイクもしてないんじゃないかな。してたとしてもほんとナチュラルなくらい。

 

顔も普通。

特に綺麗とか可愛いとか、ない。

 

だけど、その歳らしい清潔感があって、程よい女の子らしさがあって、ガツガツしてなくてニコニコしてて、純粋そうな顔してる。

 

彼氏が途切れないって言うんだからほんとは純粋じゃないとおもうけど。

 

そういうの見て、この子はほんとに頭いいよなーって思う。

 

男が女に何を求めているかよく分かってるんだよな。

 

派手さとか、その歳には見えないとか、輝く美しさとかじゃないんだよね、周囲の人が近寄ってくる美しさって。

 

まあ高校生だから、若くて何もしなくてそのままでとても素敵なんだけどね。

 

わたしは頭が悪いから(昔はもっと悪かったしw)、わたしが彼女だったら、自分を自分のままで受け入れず、いろいろいじくってモテなくなっていたと思う。

高校生の頃なんて性格もねじれ曲がっていたしな・・。

 

 

 

なにも手を入れずに生まれつきの姿でいることが美しいってわけじゃないんだけど・・・なんて言ったら良いんだろう。

 

その歳じゃなくなって分かる、「その歳でしか表現できない美しさ」っていうのがあって、それを表現するのって素敵なんじゃないかなって。

 

15歳には15歳の。

 

22歳には22歳の。

 

43歳には43歳の。

 

85歳には85歳の。

 

それぞれの美しさがあっていいのではないか?と。

 

もちろん、わたしの15歳と、誰かの15歳は違っていて。

 

もちろん、全員その枠の中に入れー!っていうんじゃなくて。

 

んー、言葉にすると難しい。

 

27歳の人が、15歳っぽく見えるようにがんばっても、そういう姿って別に美しくないよっていう。

 

もちろん、個性として、生き方としてやるならばそれは素敵なことで、いいと思うけど!!!

 

 

 

 

 

わたしは、どんな風に歳をとりたいだろう?と、考える。

 

 

好きな本を読んだり、好きな絵を見たり、好きなものを作ったり、悲しい思いや嬉しいと感じたことを自分の身にして、人の気持ちを理解できるようになりたい。

(そういう今までの感情が、今の自分を形作っていると感じるから)

 

美しくいたい。

髪の毛や肌や爪を手入れして、見た人が気持ち良くいられるように。

 

あわよくば、美しいなと思ってもらいたいし。

(綺麗と言ってもらえるのはなんだかんだ嬉しいし、周りにいる人を心地よくすることだとも思っている)

 

 

人とつるむことが嫌いだし、これからも友達は少ないままだと思うけど、たまに出会える素敵な友達を大事にしていきたい。

 

オバサン同士でつるんでギャハギャハ騒ぐやつになりたくない。

(つるむの苦手だからなりたくてもなれないけど)

 

 

シンプルだなぁー。。。

今のわたしそのまんま。

そりゃそうだよね。

自分にない発想って出てこないもん。

 

つか、きっともっと歳とってもこのままなんだろうね。

別の人間になることってできないだろうし。

そう思うと一日一日の過ごし方で人生って決まるんだろうね。

 

 

てことは、わたしは一生・・・・

 

まあいいや。